インタビュー SOPH.

感覚で行っていた施策効果を
分析ツールの活用で可視化。
A+Sが目指すInstagramマーケティングとは

2015年から、SOPH.が運営する スニーカーショップ 「A+S (Architecture and Sneakers)」。
世界中の既存スニーカーショップには無いゆったりと居心地の良いラグジュアリーな空間は、『スニーカー=ヒップホップ』カルチャーと解釈し、モダニズム建築要素をサンプリングした、スニーカーマニアの部屋の様になっています。


時代が求めるアイテムをセレクトし東京の原宿1店舗から発信続けてきたA+Sですが、Instagramを活用したマーケティングにも力を入れています。
実店舗への来客層とInstagramのユーザー層の違いに対して課題を感じ、より細かい分析を行ってきたA+S。
新たな挑戦を忘れず、独自のファン作りがしたいと語る、A+Sでバイヤーを務める石川さんに話を伺いました。

他社との差別化を追求し、独自のファン作りを。
ユーザーとの距離感とタイミングを大事にした運用とは

アパレル業界においてSNSを活用する企業が増えていますが、御社の中でInstagramはどのような位置付けを担っているのでしょうか。

我々にとってInstagramはセレクト業態として消費者とのエンゲージメントの場所だと考えています。
A+S」では、他のコンペチターで取り扱いがある商品を独自の表現方法でいかに付加価値をつけるかが、肝になっています。
Instagramは国内に留まらず、世界中の方と繋がることができるツールと考えています。
今後は、よりEコマースと連動した機能の実装などに期待しています。

Eコマースとの連動を意識した運用を行うにあたって、大事にしていることを教えてください。

多くのアカウントが新規商材の告知をメインでおこなっていますが、近年の消費者の傾向として、猛暑であれば、「暑いな・・・よしショーツ買おう!」といった思考の方が多く、より実需での買い物をされる方が増えている傾向があります。

欲しいと思ったタイミングにEコマースサイトで買い物をしようと思っても、在庫はあるのに欲しい商品は埋もれて目立たず、商品を探すのが困難で購入を諦めてしまう…という方も多いのではないでしょうか。
エンゲージメントが高い方であれば尚更です。

Instagramはそういった商品をもう一度呼びおこし消費者目線で発信できる場だと思うので、お客様との距離感とタイミングを大切にしながら運用しています。

具体的にどのような施策を実施してきたのでしょうか。

お客様からの反響の大きい商品の発売アナウンスや商品コンセプトが引き立つような静止画、動画の作成を行い、広告配信を実施してきました。
特に競合他社が多く存在する我々セレクト業態では他社との差別化が求められます。
他社と違ったテイストの絵作りを行い、独自のファンを作りエンゲージメントを高めています。
今後はインスタライブなどリアルタイムでの配信も検討して実施していきたいと考えています。

分析ツールMASAIの導入で感覚で行っていた施策を可視化。
無駄を省き、より効果的に届けたい世相に商品アピールを実現

現在MASAIを導入いただいておりますが、導入前どのような課題を感じていたのでしょうか。

ビジュアルや掲載商品は良いはずなのに、アカウントのフォロワー数の伸び悩みに困っていました。
一般的にはハッシュタグが重要なのは理解していましたが、より効果的なハッシュタグは?などそれ以外にも色々と手探りで試してみても実際にどのくらい反響があったのか可視化できておらず、次のステップにいけないという状態でした。

様々なツールがある中で、MASAIの導入を決めた理由を教えてください。

競合他社のアカウント情報*1が見える化出来るところに魅力を感じました。
導入前の課題にもあったように業界的には新参者でしたし、様々なブランドを取り扱う我々としては、取り扱いブランドの傾向をまず理解することが必要でした。
まずは先駆者である多くのファンを抱えている他社のアカウント様が、どのようなハッシュタグや時間帯で投稿しているのかなど、運用方針を参考にしたかったためです。

*1MASAI「ベンチマークアカウント一覧」

導入から現在まで、どのような分析を行ってきたのでしょうか。

主に投稿の時間帯*2と年齢層*3をMASAIで見ています。
分析を始める前、実店舗へ来店される方の中でInstagramを見て来たと言うお客様が多かったのですが、年齢層は30代から40代とわりと高めの方が多い傾向でした。

ブランドとしてのターゲット層や店舗のコンセプトにも沿っており満足はしていたのですが、Instagramの中身を分析すると実際のフォロワーは20代などの若年層も多く、そのわりには20代のお客様の実店舗への来店者が少ない印象でした。

若い世代に刺さる商品もある中で、年齢層別に興味関心が高い商品の違いや、どの時間帯がより閲覧されているのかを分析することで、効果的な広告効果を期待できるようになりました。
最近は女性用の商品も扱うようになってきたので、より細かく性別でも分析していきたいと思っています。

*2MASAI「インサイトエンゲージメント分析」
*3MASAI「フォロワー分析」

分析を行うことで変化したことはありましたでしょうか。

感覚で行っていたことが、数字で見ることで現実が見えてきました。
無駄を省き、より効果的に届けたい世相に商品をアピールすることができています。
最近では実店舗にも幅広い年齢層のお客様に来店いただくなど、効果を実感しています。

新しいことへの挑戦を忘れず、既存客・新規客を喜ばせる役割に

今後アパレル業界のInstagram活用はどのように変化するとお考えでしょうか。

よりダイレクトにEコマースとの結びつきが必要になると思います。
新型コロナウイルスの感染拡大などの状況もあり、消費者はEコマースでの買い物に目を向けていますし、改めて便利だと自分自身も感じています。
Instagramに自社Eコマースサイトがあるようなイメージです。

自社アカウントにおける、今後のInstagram活用について決まっていることがあれば教えてください。

特に今後の方針は決めておりません。
決めてしまうと柔軟な対応が出来ないのと、既存のお客様にも良い意味で期待を裏切るような取り組みが出来ないと思いますので。
もちろん既存客へのフォローもしながらですが、新しいことに挑戦して、既存客、新規客の両者を喜ばせることが役目だと感じています。